自然な木を生かした木工品の作り方から、原木、素材、木の性質など、木に関するミニ知識を紹介いたします。

丸太の切り株

一つの丸太を数枚の輪切りにした什器

一つの丸太(根っこに近い切り株)を同じ厚みで数枚にカットした杉の輪切りです。同じ形状の連続のため、枚数を変えたりして、高さを自由にアレンジできるディスプレイ用の什器です

この丸太のサイズは、上直径25cmで下直径は30cm前後です。輪切りの厚みや大きさは、用途の合わせて、カットできます。

輪切りについて詳しく紹介したページはこちら

パソコンデスクと杉の切り株

パソコンデスクの天板は、杉の一枚板を使用しています。
丸太椅子は、杉の切り株を使用しています。

自然に長い年月をかけて育った形状は、なるべく残したまま製作しました。

これは一例ですが、詳しいパソコンデスクの製作例はこちらです

磨き上げた切り株.jpg
前回の画像の切り株の原木が磨きあがりました!いかがでしょうか?今回磨き上げた切り株は全部で32個。3日かかりました。どれも同じものがありません。しかし、出来上がったときは本当に感動です!やはり自然の作り上げた木の魅力に、人間の作った物は到底及ばない、自然のよさがあります。

水平カットされた切り株.jpg
この切り株は、全て水平カットされたものですが、これから次の作業に入ります。皮が完全に剥がれていないため、先ず皮をヘラ使用して1個ずつ剥いでいきます。中にはなかなか剥げないものもあります。
次にグラインダで、上下のカット面を磨き上げ、また、側面の磨き上げをします。側面を磨くのが大変で、特に切り株の自然な凹凸のところの薄皮などがある場合は、その凹凸を損傷しないように気をつけて磨きます。
また、伐採時や搬出時の傷も修復します。最後に切り口の面取りをして、仕上げます。
魅力ある自然の生み出した切り株は、このようは色々は作業過程があって初めて生まれます。

固定方法.jpg
こちらが、その画像です。切り株の幅が無いため、補助棒を入れてこれにカギを打ち込み固定させます。画像見ても分かるように、切り株との接点が非常に少なく、見た目は非常に不安定です。この辺の固定の仕方が熟練の技です。もし、カット中にぐらつくと、帯ノコが切れることさえありますし、また、身の危険もあります。そんな中で、正確な水平カットの切り株(元玉)が出来上がってきます。また、補助棒の下の打ち込んだ杭は垂直に置くために打ち込んであります。

固定方法.jpg
固定の仕方は、先ず、そこそこ大きい場合は、製材機に装着した画像のカギのような固定器具でしっかり固定します。この場合は、かなりの安定性はありますが、問題はカギがかからないような小さな切り株の場合です。

杉切り株の水平カット.jpg
片面をカットしてから、今度はもう一方をカットします。ここで正確に切り株水平カットするには横倒しの丸太を載せる台に垂直になった面に隙間が無いように載せるのがコツです。画像ご覧いただくと、右の切り株の大きい部分がぴったり隙間無いのが、良く分かると思います。こうして、水平カットすることで切り株の形は違っても、同じ高さの切り株をいくつでも水平カットできるわけです。

杉の切り株の正確な水平カット.jpg
丸太の切り株は、製材で水平にカットします。チェンソーでも切れますが、普通の丸太でないのでなかなかうまくはいきません。先ず台車に、片面をカットするため固定します。この作業が大変で、がっちりと固定しないと、大変危険です。ちなみに、普通に板を製材する場合はカットした輪切り面がこちら向きになるわけで、それをあえて不安定な横にします。

杉の切り株の原木.jpg
これが、杉の切り株(元玉)の原木です。根元を伐るためには、チェンソーで一発で伐れないのが、よくお分かりいただけると思います。しかし、このままでは利用できません。これからは、自然な木の魅力を引き出すための作業が色々とでてきます。先ずは皮剥きがあります。伐ったばかりの生のときは時期にもよりますが、特に冬場に伐った木はなかなか剥げません。皮剥きは、本当は皮のついたまま、最低でも半年乾燥させてからが、きれいに皮が剥げて、きれいな表面になります。そんなきれいな切り株(元玉)をこれから色々とご紹介させていただきます。お楽しみに!

伐採後の切り株跡
実は、ここで問題があります。この画像を見てお分かりのように、実は山では、切り株部分は切らずその上から伐ります。板に製材した場合にそこは捨てるようになります。また、トラックで運ぶとき元玉が付いていると積荷の原木と原木の間に隙間ができ原木の積載量が減るため、現場で切り落としたりします。ですから、地面すれすれに伐ることはしません。こいう理由から切り株は手に入りにくいわけです。木を切る人は地面すれすれに伐ると、チェンソーが石に当たり刃が欠けるため嫌がりますが、しかし、そこをあえて残った切り株部分を伐採する人に頼んで、手に入れる訳です。それこそ、貴重な切り株(元玉)です